出会い

3/4
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/13ページ
オレ達のライヴの日。 春が見に来るというのでいつもより気合いを入れた。 やっぱり好きな奴にはカッコイイ姿を見せたい(照)。 好きだからってわけじゃない。 春には…カッコイイオレだけを見てほしい。 ライヴが始まって。 いたいた。1番前に春。オレの前で笑いながら見ている。 カッコイイかな?どう見えてんのかな。 あれ…茜は…? いた…。気付かなかった。 真ん前で目を開いたまま、オレを見ている。 何考えてる? わからない。へらへらしてろよ。 茜が真面目にしてると…困る。 何を考えているかわからない。 その瞳がオレに何を伝えているのか…まったくわからない。 オレ達の出番が終わり、春に会いに出た。 「お疲れ様~亮佑」 「くみやま、お疲れ」 茜が、いつもの笑顔で笑っている。 なんなんだ。こいつ。 「リョウ、こいつらか?お前の好きな奴とその友達」 「アキラ!」 言われたくなかった。春が好きな事がばれる。 だけど、春は普通で…。 「亮佑、お前好きな奴いたんだ?誰だよ~」 その言葉はきついなぁ。お前だよ。春。お前が好きなんだ。 「あんた、名前は?」
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!