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オレ達のライヴの日。
春が見に来るというのでいつもより気合いを入れた。
やっぱり好きな奴にはカッコイイ姿を見せたい(照)。
好きだからってわけじゃない。
春には…カッコイイオレだけを見てほしい。
ライヴが始まって。
いたいた。1番前に春。オレの前で笑いながら見ている。
カッコイイかな?どう見えてんのかな。
あれ…茜は…?
いた…。気付かなかった。
真ん前で目を開いたまま、オレを見ている。
何考えてる?
わからない。へらへらしてろよ。
茜が真面目にしてると…困る。
何を考えているかわからない。
その瞳がオレに何を伝えているのか…まったくわからない。
オレ達の出番が終わり、春に会いに出た。
「お疲れ様~亮佑」
「くみやま、お疲れ」
茜が、いつもの笑顔で笑っている。
なんなんだ。こいつ。
「リョウ、こいつらか?お前の好きな奴とその友達」
「アキラ!」
言われたくなかった。春が好きな事がばれる。
だけど、春は普通で…。
「亮佑、お前好きな奴いたんだ?誰だよ~」
その言葉はきついなぁ。お前だよ。春。お前が好きなんだ。
「あんた、名前は?」
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