満月の夜の出逢い

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ガガガガガガッ 今日は夜が冷える。 早く次の街へ行かないとこの薄暗い森で野宿になってしまう。 そんな事は避けたい。 もし、どこかに建物…いや、この際洞穴でもいい、風を凌げる所を探して 俺はバイクを走らせる。 砂利道でなかなか上手く進まない。 本格的にヤバいと感じていた。 ウォォォオオオン!! 「狼か!?」 このまま走り去ってしまっても良かった。 しかし、何故か俺は一度止まり…声の主の方向を探した。 只の狼の鳴き声なのに、俺は泣き声にも聞こえた。 ウォォォオオオン 空で月が光り輝く方向 その声は弱々しくなっていき、 ついに小さくなって 聞こえなくなった。 俺はバイクを押して、片手で腰のサバイバルナイフを確認しながら森の道ではない木々の茂った道に入っていった。
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