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「………………?」
「……じ………?」
「…い!……ろ!」
「…き…る…?」
「どう…る?」
幸長「置いとけ無いだろ!」
真理子「あ!気付いた?起きた?」
目を開けると…
さっきの4人が目の前に居た…
?「ありがとう…うっ…うっ…」
幸長「泣くなよ…!」
秀樹「礼も涙も…此処を出てからだ!」
?「……うん……」
幸長「何処を痛めたんだ?」
秀樹「あちこち…擦りむいてるなぁ…」
?「ここ…」
ヒールを脱いだ…
血が零れる…
5人の鼻に鉄に似た誰もが嗅いだ事のある…
臭いが…
秀樹「酷いな…」
幸長「どうして…こんなんなるまで…」
?「わからない…必死に歩いて来たから…
あ~ぁぁ~ぁぁ~あぁ~うぅ~ぅ~」
幸長「おい!おい!なんだ?どうした?」
尚子の身体を揺する…
真理子「なんなの~?目が…!目が…!……きゃ~……………」
尚子の目が完全に白目になっている…
裏返しになっているかのように…
何かの映画で見た…
あの時の目だ…
やはり…
罠だった…
こいつは仲間だ…
このマンションの住人だったんだ!
幸長「秀樹!どうする…?」
秀樹「逃げるぞ!そいつはほっとけ!化け物だ!!」
真理子「待って!秀樹!…これみて…!
化け物がこんなの持つ?」
尚子の上着のポケットから、じゃらじゃらと膨れ上がった、携帯ストラップが見えた…
秀樹(…確かに…
真理子の言うとおり…
この子は…俺達側かも知れない…)
携帯を広げた…
幸長「オッケー!わかった…!だけど…どうする?」
声は出さなくなったものの、未だ白目のままで…
意識も無い…
しかし、携帯だけを持ち去る訳にはいかない…
今ある光源は…
2つのライターと…
4つの携帯だけだ…
もちろん、圏外だった…
今は3つの携帯は電源を落としている…
一つでも多いに越した事は無い…
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