先住者達…

2/4
前へ
/500ページ
次へ
幸長は信じられなかった… 幸長(いつもの世界と… こっちの世界… 壁一枚で… なんだ… この違いは? まるで… 地獄じゃねぇか… こんなところから… 帰れる訳ねぇ… ましてや… さっきの…尚子… あんな… 姿に、なりたくねぇ…) 秀樹「幸長…」 幸長「…」 佑里子「大丈夫…!きっと…帰れるよ…」 幸長「おまえに…おまえに…何がわかる…?…変な気休め…言うな!」 佑里子「幸長…」 幸長「うるせぇ…黙ってろ!あれ見て…希望なんて…持てるかよ…」 秀樹「やめろ!幸長!格好悪いぞ!」 幸長「なにおぅ!!かっこつけりゃ~帰れんのか?あぁ!秀樹!おまえだってわかってんだろ!」 秀樹「俺は…帰る!おまえ達を連れて…必ず帰る!」 幸長「ちっ!何を根拠に(バキッ)テメェ!(バキッ)」 真理子「やめて秀樹!」 秀樹「俺だって…こぇ~よ!ハンパねぇよ!じゃぁどうするょ?!帰るためにもがくしかねぇだろ!あ!?違うかぁ?」 幸長「…」 真理子「秀樹…もうやめて…幸長サンだって……」 幸長「すまねぇ…秀樹…真理子サン…だよな!生きて!この地獄から!帰ろうぜ!」 秀樹「あぁ!絶対だぞ」 佑里子「うん…うぅっ…うん」 真理子「佑里子サンも…泣かないの!」 佑里子「うん…」 うごめく亡者達を尻目に… 尚子の歩調に合わせて…階段まで向かう… 秀樹(害は無い…確かに…今の所は…こいつらは…ただ…うごめくだけの…存在か?………あの…後ろに居る…あいつも…?…倒す?浄化する?何か方法は無いか…?) 秀樹… 幸長… そんな事を考え出していた… (野菜…?この辺に何か在るんじゃ無いか? それと…精神の崩壊を防ぐ方法と…この二つを…どうにかしないと…) 相変わらず、亡者に近付くと… ヒュルヒュルヒュル…シャッシャッシャッ……ヒュルヒュルシャッシャッシャッ… 嫌な擬音を発して避ける… 2階から1階にかけては… すでに亡者で… いっぱいだった… ただ… 最後尾のあいつは…
/500ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1530人が本棚に入れています
本棚に追加