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5人は4階に向かって階段を上る…
口には出さなかったが…
明らかに冷え込んで来ていた…
普通の寒さじゃない…
小さかった《扉》が今は…
人が通れるくらいの大きさになっていた…
四角い穴のずっと奥で…
4階に着いた…
歩くのが困難になって来た尚子を…
真理子と佑里子に預けて…
二人で捜索する事にした…
秀樹「此処を動くなよ!すぐに戻って来る!」
真理子「うん!気をつけてね」
秀樹「おぉ!心配するな」
チェーンを外した…
秀樹「幸長!行くぞ」
幸長「あぁ!」
秀樹「とりあえず、一番向こう迄行って見ようぜ…」
秀樹 幸長(あの亡者を見る限り…人格や…まして知恵は持っていない…あいつ以外は…明弘が死んで亡者になっても…さほど変わらないだろう…ドアを開けて部屋の中に入って…何かをしてる…可能性は低い…筈だ…)
尚子には…悪いが…秀樹も幸長も…そう思っていた…
突き当たり迄は…
少し左に…
弧を描きながら…
150~200メートルと行った感じだった…
二人は早足で中程迄来た…
振り返っても…
もう…
3人は…
見えない…
急に心配になって来た…
しかし…
此処まで来て…
戻っても…
秀樹「先を急ごう…」
幸長「どうした…?秀樹?真理子サンが心配か?」
秀樹「あぁ…ぶっちゃけ…そうだ!」
幸長「わかった!俺も佑里子が心配だかんな!走って行こうぜ!さみーし調度いいぜ!」
秀樹「おぅ!」
走った…
全力で…
突き当たり迄…
結局…
何もなかった…
誰もいなかった…
筈だった…
気付かなかった…
奥から2部屋手前の玄関脇に…
亡者と化した…
明弘が…
白目を剥いて…
二人を…
見ていた…
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