さようなら…

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さようなら…

突き当たりには、上がって来た階段と同じ造りの階段があった… 非常階段だ… 秀樹(左右に在って当たり前だ…待てよ… 中間辺りには無いのか? 普通は円形の、上から放って滑り降りるタイプのが、これだけの建物ならばあるはずだ…) 捜しながら、真理子の待つ反対側に戻るつもりはなかった… 全速力で戻りたかった… 幸長も… そのつもりでいた… 案の定… 見落とした… 避難ばしごも… 明弘だった者も… 3人に合流した… 真理子「おかえり!」 秀樹「ただいま!」 真理子「どうだったの」 両の掌を上に向けて… 秀樹「なんも…」 真理子「そっかぁ…」 尚子にとって… よかったのか、そうで無いのか… 確実に言える事は… この後… 最悪の展開を迎える… 明弘を見落とした事は… それほど… 重大な事だった…
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