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そうとも知らず…
5人は上の階を目指す…
尚子は…
今も明弘の無事を祈っていた…
変わり果てた…
明弘を…
想像する事は出来なかった…
5階に着いた…
さっきと同じ方法でこの階も確認する…
突き当たりが見えるところ迄来た…
戻ろうとした…
幸長「秀樹!あれ…」
1階で見た…
あの女だ…
総毛立つ…
心臓が飛び出しそうだ…
後ろ姿だが…
間違い無い…
秀樹(どうする?どうしよう?どうしたらいい?)
秀樹「気付いて無いのか?」
幸長「俺にわかる訳ねぇだろ!」
秀樹「声…かけて…みるか?」
このまま…
逃げても…
道は開かない…
恐る恐る近付く…
秀樹(やべ~怖すぎる…生きた心地がしねぇ
その前に危険過ぎる…
この選択はあってるのか…?)
遅かった…
白いワンピースが…
翻った…
幸長(うぉぉぉぉぉ…)
青みがかった顔…
腰まで延びた髪…
秀樹(生前は美人だったのだろう…そう…生前はだ!)
間違い無く…
あっち側の住人だ…
秀樹(会話…なんて…出来るのか…?)
秀樹「おい!」
?「…」
秀樹(やはり)
秀樹「何者だ…?」
?「…」
秀樹(ダメか…)
?「な…お……………じ……………?」
幸長「なに?」
?「な…お……は………じ…………?」
幸長「おい!秀樹!尚子が何とか言ってねぇか?」
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