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明弘は中に入るのを躊躇う…
明弘(尚子ちゃん達…大丈夫かな…?)
一幸は男…
そう思うと、明弘は車に一旦戻る事にした…
何故か胸騒ぎがする…
マンションの影響なのか…
戻る先にある車からなのか…
明弘が車に近付くと…
尚子「美由紀~!開けてよ~!」
明弘「お~い!尚子ちゃん!」
尚子「あ!あき君!おそ~い!」
明弘「わりぃ!わりぃ!美由紀ちゃんいたの?」
尚子は戸惑いながら車内を指差す…
尚子「ほら!あそこ!」
車内で固まるように小さくなっている美由紀が見える…
明弘「は?何やってんだ!?」
尚子「あたしだって…わかんない…
声かけても出てこないんだよ…」
鍵は車にさしてあった…
美由紀が開けない限り…
何もできない…
明弘「美由紀ちゃん…開けて…」
僅かに美由紀が体を動かした…
明弘「美由紀ちゃん…かえろ…怖いんだね…」
カチャ…
鍵が開いた…
三人は、急に寒気立ち、ほぼ同時に震え出した…
明弘「うぅ~いきなり冷え込んで来たなぁ…マジでかえろぅ…なんかヤベー!」
小刻みに震える指で明弘は、一幸の携帯の番号を押す…
「この番号は現在使われ…………た………………」
明弘(そんな馬鹿な!)
また、かけた…
「この番号は…………………………………す……」
最後に…
「この番号は現在…け…………………て……」
明弘(え?一幸?)
明弘「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…………
一幸!一幸!一幸!一幸!一幸!!!!」
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