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幸長「あれかよ~!見るからにヤベーなぁ…」
真理子「あれれ~」
幸長「真理子サン、またですか?」
真理子「キャハハ!」
四人の目に写るマンションは、およそ十階立てで、ほぼ全面が硝子張りの高級リゾートマンションであったかの様に見えた…
秀樹「車が停まってるな…誰か乗ってるみたいだな?」
真理子「先客サンだね~人気のスポットって感じ!」
硝子が所々割られ、銀色の巨大な鏡の中から、誰かがこっち側を覗き見ている…
そんな風にも思えて来る程に、不気味な感じが漂っている…
秀樹(ん?ドアが開いてるなぁ…何でだ?)
幸長「つうかあ…誰もいねぇけど…閉めといてやっか!……………ん?…………………あれは~茄子じゃん!…こいつら…い、い、い、命の茄子を忘れて行ってる?!有り得なくね?!」
佑里子「幸長~ふざけ過ぎ~」
幸長「はいはい、すんません」
秀樹「あぁ!そうだ!絶対忘れちゃイケないのが…入り口に在る慰霊碑の蝋燭を、一人づつ、付けるんだってよ!やらねぇとマジで………だって!」
幸長「おいおい!脅かすなよ~」
秀樹「真理子~傍に居ろよ!」
幸長「お!佑里子!傍に居ろよ!」
秀樹は幸長を見て舌打ちをする「ちっ!なんでもいいや!行くぞ!」
4人は先客(一幸…達)の車を後にしてマンション(茄子の館)の入り口までやって来た…
ズゥーン
圧倒…
された…
誰ひとり…
口も聞け無い…
(帰りたい…)
その一言すら…
4人…
全員が…
言葉に出せ無い…
出させてもらえない…
幸長(逃げるしかねぇ…)
果たして可能なのか…
秀樹(茄子の館…?とんでもねぇ…)
怪物がいやがる…
間違いなく…
息を潜めてる…
入ったら…
生きて…
出られ無い…
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