7月10日:赤い中庭

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      龍騎は二階に上がってやりかけのゲームをやろうと思いとりあえずベッドに横になる。でもなかなかゲームには手がつけられなかった。   龍騎はしばらくぼーっと天井を眺めていると、ふと気付いた事があった。   西海先生は中庭で見付かった。つまりそれは俺が蹴ったボールを探しに中庭に入った。でそこで先生はころされたってことになる。         俺のせいか?         「いや絶対違う!」 パシパシとほほを叩き気合いを入れた。実際何の気合いだかわからないけど気が紛れた感じがした。     「俺は何もしてないしな……」   龍騎は後ろ髪引かれる思いでポツリと呟いた。 自分に暗示をかけるように      
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