三章:彼を知るもの

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それから数日が過ぎたがキラの記憶が戻る事はなかった。 「どうして、記憶が戻らないのでしょう?」 ラクスは不思議そうに言う。 「その前になぜ記憶がなくなったかだ。やっぱり倒れた時に頭を打ったからか?」 「……違うと思う」 「じゃあ何だっていうんだよ!」 カガリは訳の分からないキラの記憶喪失に苛立ちを隠せない。 何も出来ない自分が嫌なのだろう。 「‘心’の問題でしょうか?」 「その可能性が一番だと俺は思う」 「じゃあ原因を突き止めなきゃ駄目じゃないか!」 「あぁ……しばらく様子を見るしかない……」 アスランは真剣な面持ちで言った。 →
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