三章:彼を知るもの

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キラが記憶を無くしてから二週間が過ぎた。 キラは閉じこもる訳もなく毎日を普通に過ごしていた。 その一方で元気な振りをしているようにも見えた。 「ねぇ……アスラン!昔の話して!幼年学校のときの話」 「いいけど……何でまた、急に?」 「うん……思い出せないなら聞いておこうと思ってね!」 「キラ……」 「……記憶無くても前を向かなきゃなぁと思ったんだ!!みんなに心配かけたくないし……」 「キラは強いな!……そうだな……キラは泣き虫だった!それは今でもだけど♪」 「なにそれ~~そりゃあよく泣くけど……」 キラは不満な顔をする。 「宿題もわからなければすぐ俺のところに持ってきてた!」 「そうなんだ……アスランに迷惑かけてたんだね!」 「そうだよ!まったく……まぁ幼なじみだし気にしてなかったけどな!」 「アスラン!」 キラは自然と笑みをこぼす。 「ねぇもっと聞かせて!」 その日、アスランはキラに昔の話をした。 →
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