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キラが記憶を無くしてから二週間が過ぎた。
キラは閉じこもる訳もなく毎日を普通に過ごしていた。
その一方で元気な振りをしているようにも見えた。
「ねぇ……アスラン!昔の話して!幼年学校のときの話」
「いいけど……何でまた、急に?」
「うん……思い出せないなら聞いておこうと思ってね!」
「キラ……」
「……記憶無くても前を向かなきゃなぁと思ったんだ!!みんなに心配かけたくないし……」
「キラは強いな!……そうだな……キラは泣き虫だった!それは今でもだけど♪」
「なにそれ~~そりゃあよく泣くけど……」
キラは不満な顔をする。
「宿題もわからなければすぐ俺のところに持ってきてた!」
「そうなんだ……アスランに迷惑かけてたんだね!」
「そうだよ!まったく……まぁ幼なじみだし気にしてなかったけどな!」
「アスラン!」
キラは自然と笑みをこぼす。
「ねぇもっと聞かせて!」
その日、アスランはキラに昔の話をした。
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