四章:擦れ違う心

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キラが眠った頃、アスランは不安になっていた。 キラの記憶がおかしい…… 幼年学校の時の記憶以上に先の大戦の記憶が……無い?…… いや、考え過ぎかもしれない。でも、キラの言い方からしておかしい。やっぱりキラは…… アスランは何も出来ない自分に苛立った。 そして何時、キラの記憶から自分が消えてしまうのかと恐かった。 愛して、戦って、喧嘩して分かち合って……愛した。 そんな愛おしい人の記憶から自分が消えるなんて考えるだけで苦しかった。 何故、キラなのだろうか… キラは沢山傷付き泣いた奴なのに……どうして彼をまだ傷つけるのだろう。 いったい誰が……… キラを守りたい…… でもこんな自分に何が出来るだろう。 アスランは強くキラだけを思う。 →
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