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「はい……」
俺はゴクリと唾を飲んだ。
「そんな固くならなくても良い。忠告があるわけでもないし、文句を言うわけでもない」
「では……一体何のお話で……?」
「うむ。それがのぉ……お主もカイル殿の性格はよく知ってるであろう?」
「……馬鹿で臆病」
「馬鹿かどうかはわからないがの、そうだ。臆病なのだ」
ロナルド様はこっくりと頷いた。
元々は下級貴族の三男。
家を継ぐことすら有り得ない状況だったのに……まさか国のトップになるなんてアイツは夢にも思わなかっただろう。
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