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『俺、中川硫、硫お兄ちゃんって言ったほうがわかりやすいかな』
硫お兄ちゃん・・・
『うん、覚えてるよ』
『じゃあ僕は?』
カワイイ系の男の子が話かけた。
『僕、桜井一樹だよ』
一樹お兄ちゃん・・・
『じゃあ、あの金髪の人は、颯お兄ちゃん?』
すると金髪の男は
『気安く呼ぶな、颯お兄様だろ!!』
っと恥ずかしそうに言った。これは、颯お兄ちゃんの口癖なんだ。
『なぁ皆親しげにしてるけど、誰なんだそいつ』
えっ・・・直お兄ちゃん私の事覚えてないの・・・
『最低・・・、忘れるぐらいなら、指輪なんかくれないでよ』
私はその場から逃げ出してしまった。
涙がこみあげて来た。
そして、小さな公園を見つけ、公園の入口の階段で泣き出してしまった。
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