第1章『入学式』

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「輝っ!! ボケっとしてないで、手伝いなさい!!」 「っさいなぁ…。 だから引っ越しなんかしなくていいって…」 「グダグダ喋ってんと、早く手伝いなさい!! それでなくても忙しいのに…。」 俺は、海原輝(かいばらてる)。 基本は三日坊主という、何をやっても続かない性格。 というより…ただのめんどくさがり。 ちなみに言いあってるのは俺の母さん。 ウルサイんだわ、これが。 「めんどくせ~なぁ…。」 「ほら、これさっさと運びな!! (パンパンパン)はい、運んだ運んだ。」 「少しは黙れよな…」 (トボトボ…) 「なんだぁ?? それが親に対する口の聞~き~か~た~か~?? ったく、あの子ったら…。」 俺は、めんどくさがりながらも2階に荷物を運んだ。 そして2階の窓から快晴の空を見上げた。 「雲はいいよなぁ…。 楽だし、何もしなくていいしさ…。」 俺はそのまま部屋に寝転んだ。
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