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「輝~??
ちょっと降りてきて~。」
「何だよ~。
荷物は運んだろ~??」
俺はもぅこのまま寝てしまいたかった。
仕方なく階段を降りて、母さんのところへ向かった。
「何だよ!!」
「何で怒ってんの??」
「別に。」
「あっ、それよりこれ見てみ!!
ほらっ!!」
「何だよ。」
俺は母さんが指差している地図を覗き見てみた。
「ここらへんが家で…これ。
これが、これから輝が行く学校なわけ。
えっと…立川高校だっけ??」
「別にど~でもいいし。
どうせ、あいつが学校までの道のり覚えてるだろうから。
それだけ??」
「んまぁ…それだけ。」
「それだけで呼ぶなよな…。
あぁ~、ダリィ…。」
俺は階段を上って部屋に入り、また寝転がって今度は寝ずに天井を見つめていた。
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