第1章『入学式』

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「輝~?? ちょっと降りてきて~。」 「何だよ~。 荷物は運んだろ~??」 俺はもぅこのまま寝てしまいたかった。 仕方なく階段を降りて、母さんのところへ向かった。 「何だよ!!」 「何で怒ってんの??」 「別に。」 「あっ、それよりこれ見てみ!! ほらっ!!」 「何だよ。」 俺は母さんが指差している地図を覗き見てみた。 「ここらへんが家で…これ。 これが、これから輝が行く学校なわけ。 えっと…立川高校だっけ??」 「別にど~でもいいし。 どうせ、あいつが学校までの道のり覚えてるだろうから。 それだけ??」 「んまぁ…それだけ。」 「それだけで呼ぶなよな…。 あぁ~、ダリィ…。」 俺は階段を上って部屋に入り、また寝転がって今度は寝ずに天井を見つめていた。
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