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「輝、寝てたのか??」
「父さんも姉貴もいたんだ。」
「質問の答えになってな~い。」
「………。」
俺はどうもこの家族が苦手だった。
このノリというか…こいつらの話のテンポについていくのが嫌だった。
「明日、入学式なんだろ??
いきなり寝坊なんかするなよ??」
「しねぇよ。」
「いや、輝だから寝坊あるかもね~♪」
「………。」
「ごちそうさま。」
「もういいの??」
「………。」
(スタスタ…)
この息苦しい空間から、とりあえず抜け出したいとばかり思った。
「あいつ…最近、笑顔を見せないよなぁ??」
「どうしたんでしょうねぇ…。」
俺は自分の部屋に戻った。
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