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――気のせいかしら。 ニアが不思議に思っていると男の子はおもむろに天井を指さした。 その方向を見上げてみる。と、ずっと遠くの方で何やらちらちら光っている。 電気菅がショートしているのかもしれない。 と思った。 すぐにそれは消えてしまったが。 なんのことか尋ねようとしたが、いつの間にか男の子もその姿を消していた。 「いったいなんだったんだろう…。」 ニアはキョトンとしていたが、ふと我にかえり、辺りを見回した。 それにしても、まるっきり見当違いの場所に来てしまったな、と思い、一度 家に戻る事にした。
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