壱 ゆりかけ

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夢十夜の第一夜の中にいる。 恋人を、百年待っている最中である。 恋人は死ぬ間際に「百年待ってくれていたらあいにゆきます」と呟いて死んだ。 彼女の望みの通り庭に埋めて軒の下に腰掛けた。
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