壱 ゆりかけ
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目を覚まして最初に目に入ったのは目障りなくらいに白い壁、白い部屋、窓のない、殺風景。殺風景とは、己を殺す装置になりうる風景をさすのかもしれない、とにかく何も彩りの無い部屋にいた。 無意識的に手を頬に当てようと動かすと腕には点滴か繋がれていた。そして、その腕はさらに拘束具に繋がれている。
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