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開けちゃだめ……開けちゃだめ……開けちゃだめ……えと、開けてください？
開けないでって言われるとすっっごく開けたくなるよね？
禁止されると、どうしてもそれを破りたくなるのが人間の性。
怖いけど、中身を見てみたい。そんな衝動が心から溢れて止まらない。
だが、まだ若干の怖さは残る。こんな時どうしたら……。
「そ、そうだ。こんな時のためにと思ってこれを買ったんじゃん！」
某アニメ・ドラえも○の効果音が流れ、俺の制服から出てきたのは、ちょい最近まで良くＣＭで見かけていたＬＩＦＥカード。
吉と出るか凶に出るかは運次第だか、優柔不断な俺にはちょうどいい。
このカードの示すままに俺は動こう。それが１番だ。
「さあ、ずっと俺のターンっ」
山札からとりあえず３枚カードを引く。さて、なんて書いてあるんだ？
１枚目─…開けたほうがいいんじゃない？
ちょっ、やけにため口だな、このカード。しかも最初からこれかよ。
……まあいい、２枚目に期待しよう。
２枚目─…開けないフリをして開けてみたら？
結局開けんのかいっ！ てか、さっきから１人で騒ぎ過ぎだな。ちょっと控えなきゃ。
３枚目─…声でもかけてみる？
……どうやらカード運がないみたいだ。まあ、この３枚では１番マシな回答か。ため口なのはもうどうでもいいや。
うん、決めたっ！ この中で俺が選ぶカードはもちろんあれしかないっ！
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