第一章~始まりは残酷に~

5/6
前へ
/17ページ
次へ
あれは一年前の冬だった なのはが任務で管理外世界へ行って二日経った今日、帰って来る予定だった そこで私とヴィヴィオは笑顔で帰りを迎えようと思った だけど、なのはは帰って来なかった 帰りの船が事故にあって乗員が何名か時空間に取り残されたらしい 救出には成功したそうだけどその場にはなのはは居なかったと聞かされた あったのは機能をなくした『レイジングハート』だけ… その後、なのはの居場所や手掛かりとなる情報は無かった けど今… 「なのはは生きてた」 フェイトは迫りくるガジェットを薙ぎ払いながらなのはの下へ進んでいく 跡を追うようにスバル達は地上の敵を叩いていた 「リボルバー…ナックル!!…今日のフェイトさんいつもより凄いね」 「そりゃね…っ!なのはさん絡みだもの」 三人は地上のガジェット部隊をある程度叩いた後だった 「はぁっ!ストラーダ!」 『了解(※作者は外国語が苦手な為吹き替えさせて頂きます)』 「でやぁ!!…スバルさんティアナさん、こっちは終わりました」 「それじゃあフェイトさんを追い掛けるわよ!」 「うん!……あれ?アジルさんは?」 フェイトを追い掛けようとした時、スバルがアジルが居ない事に気付き それを聞いてティアナはため息をつき 「さっきフェイトさんの後ろをついて行ったの見たでしょーが…さぁ行くわよ!」 三人は早く合流するためにフェイトの下へ走った …流石に速いな くっ、この支給用のデバイスじゃあ出力がでねぇ… そんな事を考えている間にもフェイトとの距離が開いていく …畜生が! フェイトが46機目のガジェットを破壊すると…そこには友人の姿があった 「なのはっ!」 「…さっすが~フェイトちゃん♪速い速い」 なのはは手を叩きながら笑っている 「帰ろ?なのは!…ヴィヴィオも待ってるよ!」 近付きながら語りかけ、なのはもフェイトに寄り添うように近寄り 「そうだね♪…でも………」 「でも?っっ!!?」 フェイトは急に腹部に違和感を感じ恐る恐る手を当ててみる そしてその手を見ると自分の真っ赤な血がべっとりとついていた 「ごめんね~?フェイトちゃん…私は前の私じゃないの♪何事にも縛られない自由な私♪」 そう言いながらなのははフェイトに突き刺した物を抜く…それは黒いレイジングハートだった 「…な、のは…………」 フェイトは崩れ落ちように空から落ちていく
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

153人が本棚に入れています
本棚に追加