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応接室にむかう廊下で気になっていた事を聞く
「なぁエリオ、八神一佐ってどんな人なんだ?」
「え~っとですね…優しくて強くて頭が切れる方ですよ」
…わかりやすいがわかりづらい表現だ…
オレの予想じゃインテリナルシスト野郎だな…
そんな話をしている内に応接室へ着いた
応接室の扉をノックとともにエリオが言った
「八神一佐、頼まれてたメモリーと客人をお連れしました」
すると中から返事が返ってくる
「おおきに、入ってえぇよ」
その声に違和感を感じづつ応接室へ入った
中に入ると前のソファーに一人の女性が座っていた
…女か……ん、女?
まさかこの人が『八神一佐』か?いや、『一佐』にしてはまだ若すぎるだろ…
ぱっと見、まだ20代前半といったところか…
そんな事を思いながら彼女を見ていると
「なんや?ウチの顔になんか付いてるか?」
首を傾げながらオレを見ている
「…いえ、まさか貴女のような方が『一佐』とは驚きまして……あ!すみません、ご無礼な事を」
いいながら頭を下げる
「別にえぇよ、ウチはたまたま運がよかっただけやしね…まぁそこ座って」
彼女は微笑みながらオレの失言を許してくれた
エリオの言う通り、優しくて強い女性だな
そう思いながら席に着いた
そしてエリオはトランクを八神一佐に渡し席を後にした
部屋にはオレと八神一佐だけが残った
そして沈黙
…サシで話すのは苦手だ…しかも女性が相手だと特にな…
しかしそんな沈黙を彼女がやぶった
「え~と、アジル君やったね?」
「え?あ、はい…」
「自己紹介まだやったね…ウチは八神はやて、階級は一等陸佐…よろしゅぅな?」
階級があるという事は地上の所属の人だろう
「よろしくお願いします…一つ聞きたい事があるのですが…」
「なんや?艦の事か?」
なかなか鋭い…流石若くして一佐になった人だな…
「はい…『アースラ』が無いとなると…」
と、俺が言おうとした時
「大丈夫や♪新しい艦もちゃんと用意しとる…後一、二時間程で着くって連絡あったしな」
「そうでしたか…安心しました」
「そか、まぁ艦が着くまで時間あるし…色々見て回ってみたらどや?」
…そうだな…久々に来たんだし見て回るか…
「はい、そうさせてもらいます…」そう言って応接室を後にした…
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