どこまでもドア

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「なんでもショッピング~♪ 今日の商品はこちら! どこまでもドア! あのアニメでもお馴染みのアイテムが、遂に商品化! 今日、ご覧のお客様は実にラッキー! それでは早速、商品の説明を…」   『…どこまでもドアだって?』   何も無いの部屋で、男がテレビを観ている。   男の名前は【鈴木一郎】 平凡な大学を出て、平凡な会社に勤め、平凡な生活を送る。 まさに平凡の中の平凡な男だ。   「……今日はなんと! 特別プライスの4980000円! 尚、当番組のお客様の中から、抽選で一名様に限り、無料お試しサンプルをプレゼントいたします。」   『……無料?… いや、当たるわけない』   そう言いながらも、一郎は電話をかけていた。 子供の頃に夢見た、空想の世界。 その世界が現実のものになるかもしれないのだ。 一郎はワクワクした。 まるで、子供がサンタクロースを待っている時の様に。   そして、数日たったある日。   ピンポーン   『お届けものです。』
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