どこまでもドア

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『あ…当たった…』   一郎は信じられなかった。 おそらく、何万人と来た応募の中から、自分が選ばれたのだ。 こんな幸運は今まで味わったことがない。 無我夢中になって、段ボールを引き裂いた。   中には真っ赤なドア。 アニメのそれそっくりだ。 取扱説明書もついている。 行きたい場所を念じて、ドアを開けるだけでいいようだ。 それと、こうも書いてあった。   【サンプルの為、五回しか使用出来ません】   『しかし、本当にどこまでも行けるのか?』   まだ信じられなかった一郎は、早速試して見ることにした。
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