漫画・ラノベを書きたいのに

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逆に、漫画の内容を文章に起こしたら、週刊誌一話分の内容が、800字詰め原稿用紙20枚にも満たなかったなんて事はよくあります。  これはもう、表現方法の違いに寄るものだということを理解していただかなければ話が進みませんが、この分量の差を理解していませんと、 『ゼロの使い魔みたいなファンタジーな話しを漫画で描きたいのに、全然魔法を使うシーンにたどり着かない』 『ハチミツとクローバーみたいな恋愛小説を書きたいのに、台詞を続けて書いてたらなんだかおかしな感じに・・・』 といったことになります。    そうした「書きたい内容」と「書かなければならない内容」が頭の中で混ざってしまい、「書かなくていい内容」と「書き忘れている内容」の表れたものが、いわゆる書いているうちに訳が分からなくなった作品になります。  早く、魔法を使うシーンを描きたいの!  わかります。  二人の恋の見せ場なのに盛り上がっていない気がする。  わかります。  でも見せ場を演出するには「前フリ」「伏線」が必要です。  漫画でも小説でも、見せ場に至るまでのエピソードが無ければ感情移入できませんから、そこは一つ疎かにはしないで下さい。
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