お話の作り方1

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 勇者が魔物を倒していく話は手垢にまみれてるといいましたが、実は全く無いわけではありません。  ヤングアニマルで連載中の「ベルセルク」なんかは正にファンタジーの王道です。  ただ王道過ぎて、このままでは二番煎じは免れませんので、目線をずらすことで違う作品を作るヒントにします。  主人公を女の子にして、体格にみあった武器を持たせてみるとか、世界を未来にして出てくる魔物を全てロボットにしてしまう等の手法を取れば、わりと楽にお話が作れます。  しかしながらそれだけではただのパロディー、ないしはオマージュで終わってしまうので、もう一捻りしなければなりません。  ここで主人公の性格を卑劣漢にしてみたり、あるいは臆病者にすると「卑怯卑劣がウリの主人公が銃を片手にロボット軍団から金を巻き上げる」「臆病者だが何としても魔物を倒したい女の子が仲間と共に戦っていく」といった話が作れます。    いかがでしょう?  手垢にまみれたファンタジーから2つもお話のネタが出来上がりました。    ただし、これだけではまだ魅力的なお話にはなりません。  主人公や世界に色々な飾りを付けなければ盛り上がりに欠けることは必至です。
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