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ジリジリと陽が照っている。
雨が降った形跡も無いのに、植物が生えている。
フォースにはそれが不思議だった。
フォース 「あ、暑い……」
フォースは手でパタパタと仰いだが、熱風がかき回されただけで、余計暑くなった。
デルタ 「だから言ったろ?覚悟しとけって。」
デルタの口調から苦が感じられない。
フォース 「何でそんなに元気なんですか……」
デルタ 「馴れって恐いね。」
フォースは一刻も早くアレスタンを討伐して、涼しい森に置いてきたバロファカに乗って早く帰りたくなった。
デルタ 「さ、行こうか。
砂漠は広くて、目印になる物も少ないから、絶対に迷子になるなよ。」
フォースは、障害物のほとんど無い、見渡しの良いこの砂漠で、どうしたらはぐれるのか分からなかった。
フォース 「デルタさんは大丈夫なんですか?」
デルタ 「もう長いから。
…ほら、さっさと来い。迷子になるのはあっという間だぞ。」
デルタは言うだけ言って、後ろも気にせず歩き出す。
フォース (本当に心配してるのかな?)
フォースは少し不安になった。
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