砂漠の戦い

5/13
2742人が本棚に入れています
本棚に追加
/611ページ
ジリジリと陽が照っている。 雨が降った形跡も無いのに、植物が生えている。 フォースにはそれが不思議だった。 フォース 「あ、暑い……」 フォースは手でパタパタと仰いだが、熱風がかき回されただけで、余計暑くなった。 デルタ 「だから言ったろ?覚悟しとけって。」 デルタの口調から苦が感じられない。 フォース 「何でそんなに元気なんですか……」 デルタ 「馴れって恐いね。」 フォースは一刻も早くアレスタンを討伐して、涼しい森に置いてきたバロファカに乗って早く帰りたくなった。 デルタ 「さ、行こうか。 砂漠は広くて、目印になる物も少ないから、絶対に迷子になるなよ。」 フォースは、障害物のほとんど無い、見渡しの良いこの砂漠で、どうしたらはぐれるのか分からなかった。 フォース 「デルタさんは大丈夫なんですか?」 デルタ 「もう長いから。 …ほら、さっさと来い。迷子になるのはあっという間だぞ。」 デルタは言うだけ言って、後ろも気にせず歩き出す。 フォース (本当に心配してるのかな?) フォースは少し不安になった。
/611ページ

最初のコメントを投稿しよう!