天狗のお面

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ゲジは その晩、寝ないで一生懸命言い訳を考えていました。 そして翌日の朝礼のとき社長に… 『社長、昨晩 私達が寝ていると いきなり天狗のお面が、ガタガタと動きはじめました』 『私は 必死に両手でお面を掴みましたが、あまりにも 暴れるので、危険を感じて お面を畳に叩きつけました…』 『でも 安心して下さい…その時に 天狗の鼻が折れたのですが、天狗は静かになりました…』 その場にいた全員、目が丸くなっていました… ゲジ… 一晩考えた言い訳が、それかよ… お前って、いったい… 社長は… 『大変だったな…』 と、一言… ゲジは翌月の給料から、基本給が5000円下がったそうです… 天狗の呪いと闘ったゲジの武勇伝でした…
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