■御伽噺■

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蜘蛛の歌声が流れて 星まで届く 涙が渇く時に喘ぐ その吐息も輝きも 想うこと ただ愛しい 何もかも この腕に抱いてたい 月の邪魔が入る前に早く 赤い糸と来世まで逃げよう 空気 雨音 土の色 朝まで靡く 匂いが消える夜に放す その命も瞬きも 想うこと ただ愛しい 真実は 夕闇に染まるもの 満ちた月が誘うよりも強く 遠い未来 二人して探そう 想うこと ただ愛しい 涙が渇く時に喘ぐ その声も 何もかも この腕に抱いてたい 心が叫ぶ 永久に欲しいと 愛してると 嗄れた言葉が求める 唯一の光 月の邪魔が入る前に早く 赤い糸と来世まで逃げよう end
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