餃子の雨

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☆  大きな体育館のような広い建物に三人は到着した。三人の脇を引っ切りなしに大型車が出入りしている。  大型車には零れそうに大量の餃子が積まれている。おそらく国中に降った餃子が、この建物に集められているのだろう。  ゆっくりしてるわけにはいかないので三人も建物に入る。  室内では山下総隊長が出迎えてくれた。相変わらず褐色の肌、それと隊長らしい口髭が面長が顔にマッチングしている。 「お疲れ様です、ご足労おかけします。早速ですが味付けをお願いできますか!」  いつものように丁寧な山下総隊長の申し出に、晴れやかな気分で三人は作業にかかる。
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