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「オッス。昨日は眠れなかったみたいだね。目に熊出てるぞ。」
この娘は陽和。
大地とは家が隣りで幼稚園からの腐れ縁だ。
陽和は兄弟がお兄さんしかいないせいか、男勝りな女の子に育ってしまっていた。
「好きな人出来たって、びっくりしただろ。」
自転車に乗りながら大地は陽和を乗せながら学校に向かうのがいつもの仕事だ。
「誰なんだよそれ。」
大地は陽和の事が好きだった。けど太地はその事を照れくさくて言えていなかった。
太地は陽和が好きになった男が誰なのか気になっていた。「前から好きだったんよ。いいじゃんか。君が気にする事やないっ。」
すぐに学校についてしまい、陽和はすぐに自転車から降り中に入ってしまった。
「誰なんだよ。本当。」
陽和の後ろ姿に太地はボソッと言い放った。
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