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『ベランダだとさ、下に落ちる事あるじゃん。』
私は咄嗟に思い付いた言葉を言ってみた。18にもなってベランダから落ちるとかあり得ないけど。
紅「ふーん。」
紅捺の表情が段々険しくなっていく。そして、ゆっくりと歩き始めた紅捺。私はそれに合わせる様に後ろに一歩ずつ後退した。
しかし、相手の方が歩く幅が大きかったらしく、あっという間に私の目の前に立った。
『くっ、紅捺!!』
紅「ん?」
『かっ、顔!近いから!!』
私の顔の前には何故か紅捺の顔があって、それは今にも唇がくっつきそうな位近かった。
紅「何処に行こうとしてるか教えてくれたら離れてあげる。」
紅捺はニコッと笑って私に言った。教えたら、絶対に部屋に戻されて監禁される…。
考えろ…考えるんだ!私!
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