―どきどき―

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「ごめんっ!」 制服のまま、息を切らして亮くんの部屋に大樹は辿り着いた。 「遅せーよ!」 「あやかに手ぇ出してないだろうなー…」 「来るなりソレかよ!何もしてないしっ」 …やはり二人乗りの件は伏せよう。どうやって亮くんちに来たのか、大樹バカだから聞かないでしょ… 「あやかぁ~、補習地獄だったよ~」 亮くんが見てるのに、大樹は私をぎゅーってした。 「大樹ぃ…亮くん!亮くん見てる!」 背中を叩いて主張する。 「気にしない!」 私の意見は聞かない大樹。 「俺見てないからっ」 くるっと背を向ける亮くん。 大樹はそれを確認してから素早くキスをした。 「アキラー、全然OK!」 「俺んちなんですけど…」 私の初ちゅう…亮くんち? ……なんか…雰囲気ゼロなんですけど… しかもなんか…胸がザワつくような… 「俺も彼女欲しいー」 「アキラ、あやかの友達紹介してもらえば?」 私はハッとして 「あぁ、うん。じゃあ友達紹介するからご飯でも今度…」 「やっりぃ☆」 亮くんの笑顔は眩しい。 微笑むような可愛い笑顔をする…。
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