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私とあなたは遠くて…
若かった私達には会えるなんて奇跡に近かった｡
付き合ってすぐ旅立ったあなたは
｢必ず迎えに来る｣
そう言い残していったね。
その言葉を信じて、私はあなたを見送った。
遠くて顔が見えないあなたに
タバコ吸いすぎるなよ。
酒飲み過ぎんなよ。
喧嘩すんなよ。
浮気すんなよ…。
っていつも言われた。
遠くて顔が見えないあなたに
無理しちゃだめだよ。
飲み過ぎはこっちの台詞。
頑張れ。
浮気しないでよ。
っていつも言ってたね。
あなたが忙しいのは分かってたはずなのに…。
私には自分の寂しさの方が大きかった。
でもあなたに寂しいなんて言えなかった。
だから崩れたのかな？
違う。
本当はあなたの隣に居るべき人が私ではなかっただけ。
だからさよならしたの…。
でもあなたはズルい。
そんな日に限って、付き合ってから1回も会えなかったあなたが
私の目の前に居た…。
歪んだ顔を頑張って笑顔にしているあなたは
私より歳上のくせに子供に見えた…。
そして
あなたは私を抱き締め、頭を抱えこむように撫でながら
｢ばいばい｣
って言ったね
泣き顔を見せたこと無かった私は必死に涙を隠して
あなたから離れ、笑顔で言った
｢ばいばい｣
遠くなるあなたの背中を見て泣いたこと…
あなたにバレませんように…
せめて、あなたの中の私は笑っていますように…
約束通り迎えに来てくれてありがとう…
それに着いていけなくてごめんね…
ばいばい。
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