738人が本棚に入れています
本棚に追加
何事もなく授業が終わり、HRも終わった。
掃除はみんなで団結して宮沢に頼み(押し付け)、学校を出た。
宮沢が泣きながら掃除をしたのは内緒だ。
一度帰るのは面倒だからそのまま書店に向かうか…
昇降口への階段を降りていると生徒指導部の教員に会った。
「師堂!いい加減に髪の毛を黒に直せ!」
直せと言われても、地毛だし…
面倒だし、金かかるし。それに
「中村先生こそ、フサフサにした方がいいっすよ」
そう言って、俺は先生を置いて昇降口に行った。
「努力はしているんだ!それから私の名前は中山だ!」
と泣きながら言っている先生を無視して。
校門を出て、商店街に向かう。
下校中の奴らがうるさい。
「あっ!師堂君だ~!」
「かっこいい…」
…俺以外にも『師堂』って名字の奴なんていたかな?
まぁいっか…
気にせず俺は商店街の書店へと足を進めた。
最初のコメントを投稿しよう!