白い髪は災いの元?

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何事もなく授業が終わり、HRも終わった。 掃除はみんなで団結して宮沢に頼み(押し付け)、学校を出た。 宮沢が泣きながら掃除をしたのは内緒だ。 一度帰るのは面倒だからそのまま書店に向かうか… 昇降口への階段を降りていると生徒指導部の教員に会った。 「師堂!いい加減に髪の毛を黒に直せ!」 直せと言われても、地毛だし… 面倒だし、金かかるし。それに 「中村先生こそ、フサフサにした方がいいっすよ」 そう言って、俺は先生を置いて昇降口に行った。 「努力はしているんだ!それから私の名前は中山だ!」 と泣きながら言っている先生を無視して。 校門を出て、商店街に向かう。 下校中の奴らがうるさい。 「あっ!師堂君だ~!」 「かっこいい…」 …俺以外にも『師堂』って名字の奴なんていたかな? まぁいっか… 気にせず俺は商店街の書店へと足を進めた。
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