白い髪は災いの元?

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書店はいい。今は関係ないが図書館もいい。静かだから。 買いたい小説を選び、会計を済ませる。 早く帰って読もうと考えたが、時間があるので適当にフラつく事にした。 服でも見るか… 特に何も考えず服屋に向かう。 店には数人同じ高校の生徒がちらほらいた。 men'sとlady's両方が揃っていて、品揃えもいいため人気の店らしい。 店内を見て回っていると、掃除を終わらせたらしい宮も…宮沢がいた。 恐らくゲーセンに一緒に行く人がいなかったんだな。 少し憐れみを覚えたが、俺の脳は一瞬にして『憐れみ』という考えを消去した。 そして絡まれると厄介だと判断し、俺は足早に店を出た。 宮沢のおかげで時間を潰せなかった俺は、大人しく帰ることにした。 商店街をのんびり歩く。街は人が多くでガヤガヤしている。おばちゃん方の立ち話、八百屋のおっちゃんの宣伝。 正直少しうるさい。うるさいのは苦手だ。 俺は名前のように静かなのが好きだ。
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