一章 ピックアップ

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ここは日本 ほぼ毎日のように凶悪犯罪が起きている。 今日はその中から日本を激震させた超凶悪犯罪者を探していた。 「今いる死刑囚の中でもっとも凶悪だと思われる犯罪者をピックアップせよ」 と言っているのは坂口雅人総理だ。 この男は世界平和を主張し総理の座まで登りつめた人間だ。だが、本当はアメリカ合衆国が後ろから操っている。 「はい」 物凄い数のコンピューターの前に座っている物凄い数の人間達が一斉に返事をした。まるで映画でみるFBIのようだ。 この人間達が凶悪犯罪者をピックアップするのにはそう時間を要しなかった。 「現在生きている死刑囚の中でもっとも凶悪と思われる人物のピックアップが完了しました!」 「名前と年齢それに犯した犯罪を述べてくれ」 「はい!名前は岸田翔太、年は28歳です!罪は…」 そう言った瞬間だった。坂口はぼそりと呟いた。 「50人殺しの死神、岸田か…世間はそう呼んでいるな。よし、そいつに決定だ!」 坂口は即座に岸田に決めた。 その頃岸田が監禁されている刑務所に一通のメールが届いた。そのメールにはロックがかかっており暗証番号を知っている者しか開けられないようになっている。 「きた!」 刑務所にはメールを読み上げる係まで準備されていた。 「岸田翔太……やっぱり」 メールを読み上げた男は凶悪犯罪者をあるところに連れて行く人達大勢に呼び掛けた。 「岸田翔太をいますぐ早急に連れて行け!」 呼び掛けられた人達は岸田が監禁されている牢獄まで向かった。
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