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ここは岸田が監禁されている牢獄
その時岸田は後一週間に迫っている死刑のことを考えていた。
「どうしてこんなことになってんだろ…俺」
岸田は一人、牢獄の中でそうぼやいていた。
「まぁ、俺が50人殺したのが悪いんだけど…フッ…」
岸田は20歳を過ぎても何もできずにいた。このまま親のすねをかじり続けて行くのか!って言う位だ。そんな時、あまりにも呆れかえった親が言った。
「あんた、いつまでたっても小学生みたいだね、少しは周りの凄い人でも見習いなさい!」
その言葉が秘めたる岸田を呼び起こしてしまったのだ!
小さい頃は正義が好きだった。だが、周りのみんなも正義が好きだった。岸田は昔から人と同じなのが気にくわなかった。なんでみんな俺の真似をするんだ!と言う具合だ、だが、岸田は小さいながらも気づいた。「そうだ!悪なら誰も演じない!」岸田は小さい頃にそうなってしまった。人と違う、そこら辺の何処にでもいそうな奴等とはちがうんだ。と…
岸田は親に言われた時に思った「凄い人を見習う…」どうせならそいつ等の上を行こうではないか!
そして銃を入手し50人殺しと言う誰も成し遂げたことの無い悪事を成し遂げたのだ。
「こい!」いきなり刑務員に無理矢理押さえつけられ、目隠しをされた。
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