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お父さんが話してくれた内容は、私の許容範囲外で放心状態になってしまいました。
今まで、お父さんは天涯孤独なんだ。と聞かされて育ったから、本家やら分家やら言われても・・・。
お母さんの実家は、古くから続く名家らしいけど、おじいちゃんもおばあちゃんも、凄く優しくてほんわりしますし。
「分家云々の話は除外して、私に用があると言うのは??」
「それは私がお答え致します。間接に申し上げますと、奥様…つまり桜お嬢様のお婆様がお嬢様にお会いしたいと申されました」
「はい?」
「今更…と思われるかと思いますが、お嬢様にどうしてもお会いしたいと嘆かれまして」
「そうなのですか・・・」
「えぇ。お写真やムービーでは我慢出来ないみたいでして・・・こうして私がお迎えに参った次第です」
「それで今、その・・・おばあちゃ、お婆様の元へ向かってると言うことですか?」
「はい。あと、今回、別にお会い頂きたい方々がおられます」
「はい、それは構いませんよ??」
「大変、申し上げ難いのですが・・・お嬢様の婚約者になられる予定の方々なのです」
「・・・はい??」
え、いま、婚約者って言いました!?しかも、方々っ!?複数っ!?
だめです…もう、許容範囲を越えすぎてて、パンクしそうです!
「どうゆうことですか!?」
「まぁまぁ、落ち着いて下さい。桜さまが、お生まれになりその後、奥様と旦那様のご友人のお孫様がお生まれになられまして。性別が男児っと言う事もありまして。ありきたりですが、結婚させよう。と盛り上がったらしいです。ちなみに、ご婚約者はお二人です」
マシンガントークをぶっ放す人、初めて見ました。呼吸も無しによく喋れるなぁ…。って考えがズレましたっ!!
「さくらー?帰ってこぉい」
「可愛い位の百面相ねぇ?」
「桜、お前の意思は、尊重される。断っても支障はないから安心しろ。桜には桜の人生がある。それに、今回のは余興だそうだ。ま、桜が相手を好きになったら結婚に繋がるけどな」
「えぇ。相手方も考えは同じですので、ご安心下さい」
…もう、スケールがでかすぎて収集されません。。。けど。展開がありきたりじゃないです!!私、どうなるのですか!?
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