W-1- せつめい

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 お父さんが話してくれた内容は、私の許容範囲外で放心状態になってしまいました。  今まで、お父さんは天涯孤独なんだ。と聞かされて育ったから、本家やら分家やら言われても・・・。  お母さんの実家は、古くから続く名家らしいけど、おじいちゃんもおばあちゃんも、凄く優しくてほんわりしますし。 「分家云々の話は除外して、私に用があると言うのは??」 「それは私がお答え致します。間接に申し上げますと、奥様…つまり桜お嬢様のお婆様がお嬢様にお会いしたいと申されました」 「はい?」 「今更…と思われるかと思いますが、お嬢様にどうしてもお会いしたいと嘆かれまして」 「そうなのですか・・・」 「えぇ。お写真やムービーでは我慢出来ないみたいでして・・・こうして私がお迎えに参った次第です」 「それで今、その・・・おばあちゃ、お婆様の元へ向かってると言うことですか?」 「はい。あと、今回、別にお会い頂きたい方々がおられます」 「はい、それは構いませんよ??」 「大変、申し上げ難いのですが・・・お嬢様の婚約者になられる予定の方々なのです」 「・・・はい??」  え、いま、婚約者って言いました!?しかも、方々っ!?複数っ!?  だめです…もう、許容範囲を越えすぎてて、パンクしそうです! 「どうゆうことですか!?」 「まぁまぁ、落ち着いて下さい。桜さまが、お生まれになりその後、奥様と旦那様のご友人のお孫様がお生まれになられまして。性別が男児っと言う事もありまして。ありきたりですが、結婚させよう。と盛り上がったらしいです。ちなみに、ご婚約者はお二人です」  マシンガントークをぶっ放す人、初めて見ました。呼吸も無しによく喋れるなぁ…。って考えがズレましたっ!!   「さくらー?帰ってこぉい」 「可愛い位の百面相ねぇ?」 「桜、お前の意思は、尊重される。断っても支障はないから安心しろ。桜には桜の人生がある。それに、今回のは余興だそうだ。ま、桜が相手を好きになったら結婚に繋がるけどな」 「えぇ。相手方も考えは同じですので、ご安心下さい」  …もう、スケールがでかすぎて収集されません。。。けど。展開がありきたりじゃないです!!私、どうなるのですか!?
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