W-1- ふたりの

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「桜さん、僕たちは今年で中学3年生になります。だから、名前で呼んで下さいね!」  え?えぇっ!?今、なんと仰いましたっ!?  中学3年生・・・?  ちゅうがくさんねんせい・・・? 「あ、あの・・・中学3年生なのですか?」 「あ。勿論、将来の事をこんな子供に預けるのは、不安だと思います」 「だから、僕たちの事は、年下のお友達って事で、これから付き合ってくれると嬉しいです」  どうしましょう。まさかの中学生。大人っぽいから、高校生位だと思っていました。 「「桜さん・・・?どうしました?」」 「うふふ。今、さくらちゃんは頭の中で色々と考えちゃってるみたい。その内、結論が出るから、そっとしておいてあげてね?」 「なるほど。・・・それにしても、前もって拝見していた写真より、実物は、本当に可愛らしい人ですね」 「ほんと、ほんと。会って貰えるか、予測が出来なかったけど。これからは、僕たちのアピールが、今後のカギだね」 「そうだね。お互い、真剣勝負だね」 「「ね!」」  それにしても、今の中学生って何が話題なのでしょう?私、あまり芸能とか分からないですし。うーん、困りました。 「あ、あの・・・2人は、こんな何もない私でいいのですか?」 「「・・・・へ??」」 「え、どこでどうしたら、そんな疑問が生まれたんですか!?」 「そ、そうですよ!?なんで、自分自身を貶す様な言い方するんですか!?」  あ、あら?なんだか、怒られてしまいました。  なぜですか!?
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