黒猫雑貨店Ⅱ

～強運～

どうすればよかったのだろうか。

俺が寝坊さえしなければ、《強運》でどうにかなっていたはずだ。

変わらなかったかもしれない。

それでも、可能性はあったはずだ。

他のやつがどう言おうとも、そうとしか俺には考えられなかった。

傲慢かもしれない。

でも、今の俺には何もできない。

悔しくて、俺はただ一人泣いた。

どんなに悔やんでも、あいつらは帰って来ない。