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「ねむーい…。やっぱ慣れないことはするもんじゃないなぁ。」
そう言いながら小さな欠伸をして、コツンと頭を僕の背中にのせた。
そこから伝わってくるのは…
゛君はちゃんとここにいる ゛
そう感じさせる確かな温もり。
黙って僕は自転車を漕ぎ続けた。
しばらくそのまま進んで行った。お互いに何も喋らずに。
気まずいとかそういうのは無くて。
代わりにあるのは…そう、安心感。
「あ、ねえ。あれ大丈夫なの…?」
君がまた心配そうに言った。
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