ふたりぼっち

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「うわ…やべっ。」 二人の前に立ちはだかったのは上り坂。 傾斜はそれほどではないが距離がある。 坂道の両側にたくさんのタンポポが咲いていた。 この事からこの坂は金色坂(こがねざか)と呼ばれている。 「まあ、何とかなるだろ。…二人乗りだけど。」 「大丈夫?降りよっか??」 「心配しすぎ。んじゃ、行くからちゃんと捕まってろよ!」 そう言うと君はギュッと僕を掴んだ。 それを確認すると僕は思いっきり坂に向かって自転車を走らせた。  
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