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だけど、僕はその君の笑顔を見られなかった。振り返ることが出来なかったんだ。
朝焼けを見ての感動や、今までの楽しい思い出に、別れの悲しさ。
色んな思いが僕の中で入り交じっていた。
そして僕の頬を一筋の雫が流れた。
…僕は泣いていた。
こんなに綺麗な朝焼けを一緒に見るのもこれで最後なんだ。
その時、僕らのすぐ横を電車が走り抜けていって、曲がり角のところで止まった。
…あそこを曲がればもう駅なんだ。
あの電車で君は行ってしまうんだろ?
君と見る最後の景色。
―ー-最後…最後…。
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