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この辺も相変わらずだが、こんなおかしな叔母さんにときめく程……綺麗だ……あー待て待て、俺は至って普通だ。こんなわけのわからない状況に屈して堪るか!
「さっ、行きましょう。渚叔母さん」
笑って荷物を抱え直して、夏哉は歩き出した。
「あ、もー、なっくんのドSー!」
せめて“意地悪”にして下さい、渚叔母さん。ってか俺は何もしていないんだが。
駐車場に着くまで騒いでいた渚を、終始無視し続けた夏哉だったが、流石に泣きそうな表情を浮かべ始めたので、話題を振ることにした。
「迎えに来てありがとうございます」
「全然良いのよ! ……なっくんのためなら」
渚叔母さん、そこは溜めなくて良いですよ。なんでそんな浸りながら言ってるんですか。
「ところで、俺の住む場所ってどんなとこですか?」
実は、渚の夫が不動産屋を経営しているため、部屋探しをお願いしていた。だから、夏哉は当然まだ部屋を知らない。
色々と条件を言ったから、それ程心配はしていなかった。
だが、運転席の渚は何故か困った顔をしている。
「渚叔母さん?」
「とても良いところよ! 条件は全て揃ってるから!」

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