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あれは、まんまるのピカピカのオレンジ夕日がとっても眩しかった。幼き日の二人。金髪の少女と、黒髪の少年が向かい合い別れを惜しんでいる。少年の向こうには大きな橋がかかっていて、少女の向こうには水晶のキングダム『アイゼル城』がそびえ立っていた。
クロア「シャドウ、また会える?」
シャドウ「会えるよ。かならず」
少女の両手ををぎゅぅっと握り締め、微笑む彼の瞳はとってもやさしくて。涙はとまらなかったけど、そのやさしさに少しだけ安心できた。でも、行って欲しくなんかない。
クロア「ほんとに?わたしのこと忘れない?」
シャドウ「忘れないよ。だって、だいすきだから。(クロアのおでこにそっとキスをする)必ず君のところに帰ってくるよ。信じて」
クロア「うんっ!」
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