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クロア「ああ、シャドウ……。はやく、はやく会いたいな――……」
手を伸ばしても、もう届かない。甘くて優しい思い出。
カンカンカンカンッ!! っと、朝の鐘の音がうるさく城中に響き渡る。
バタバタと騒がしい足音が耳に入ってきて。クロアはふっと甘い夢から現実に引き戻された。
メイド「クロア様っ! おーきーてくださーいっ!」
白い猫の耳と尾をつけた。黒髪で白と黒のメイド服を着た少女が、部屋のカーテンをぱっぱっと手際よく開けていく。
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