すべての始まり

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誰もが危険な目に合うのはごめんだ。 誰も島から出たことがないのに、不安が多い。 「まず、大工の誰か。船を作って欲しい。そう簡単に潰れない、頑丈で大きな船だ。」 「船くらいなら作ってやろうぜ!今はだいぶ仕事も落ち着いて来しな。完成には一ヵ月くらいはかかるけど」 大工の若頭が名乗りをあげた。 大工は小さい作業なら少人数で行うが、大きな作業なら島中の大工が団結して作業をする。 「ありがとう。上出来だ。助かるよ! 次に漁師の誰か、船を実際に使えるやつがいいが…」 漁師は誰も来ていなかった。みんな朝が早いし、みんな魔法使いを『やさ男』とバカにしていた。 しかし、漁師は今回の計画には必要不可欠だ。なんとかしなければ… 「今日は漁師は誰も来てないみたいだな。明日から直接あたってみるよ」 はたして行きたがるものがいるだろうか?漁は大変だし…直接乗り込むとなると、危険が伴う。
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